読み方はエイチピーコン。もともとあった言葉のようですが、コロナ禍のなかで一気に知名度を上げた言葉です。皆の健康を守るために、皆が守るべきルールの強度。というところでしょうか。Health Protection Condition Levelsの略で0(ゼロ)からD(デルタ)までの5段階あり、Dに近づくほど強い規制になっていきます。
原則的に、軍はADの家族といった民間人を罰することができません。ですが、その責任をADが取ることは十分考えられるので、規制、ルールには従うべきです。
各コマンド、基地ごとにさらに細かい規定がありますが、DoDが定めているベーシックなものは以下のようになっています。
HPCON 0
ルーティンとも呼ばれています。このルールが基本となります。
・具合が悪い人とは距離をとる
・石鹸と水で手を洗う
・くしゃみや咳のマナーを守る
・健康的な食事と適度な運動をする
・病気になったら家から出ない
・インフルエンザの予防注射をする
HPCON A(アルファ)
上記の0に加えて
・定期的な清掃と消毒
・具合が悪い時にクリニックや病院に行く前に連絡し、指示を仰ぐ
・CDC(疾病対策予防センター)などから最新の情報を手に入れるよう努力すること
HPCON B(ブラボー)
ここからちょっと厳しくなってきます。
・ソーシャルディスタンシングをする(握手やハグをさける)
・病気の感染が頻繁に確認されているエリアに不必要に行かない
・子供やペットに必要な食料や備蓄、薬などを少なくとも14日間分用意しておく
・旅行が制限される可能性がある
・学校や公共の集まりが中止される可能性があるため、チャイルドケアなどの準備をしておく
・基地内の施設のアクセスが制限される可能がある。ガイダンスには従うこと。
・必要があれば自己隔離を行う。コマンドやメディカルの指示には従うこと。
HPCON C(チャーリー)
今現在(2021年2月)はこの措置がOCONUS,CONUS含め、一番厳しいようです。
・対面で人と会うことが制限されます。学校やチャイルドケアサービスも閉鎖される可能性が高くなります。
・長期間、家に閉じこもらければならない事態が想定されます。室内でのアクティビティの用意や食料の確保などを行います。
・基地へのアクセスも厳しく制限される可能性があります。あらかじめ準備をしておきましょう。
・リモートでの勤務が行われる場合があります
・OCONUSの場合、出入国が制限されることがあります。
HPCON D(デルタ)
ここまでくるとかなり深刻な事態です。自宅待機、自主隔離が求められるの可能性が非常に高いので食料や備蓄の確保を行い、軍、州、連邦当局など所属しているコミュニティのガイダンスにはすべて従います。OCONUSの場合はホスト国の要請に従うのも必須です。