ミリタリーに関するニュース

トライケアでのコロナワクチンの接種について

日本でもコロナワクチンの接種がスタートしました。アメリカはもうすでに始まっており、軍でも志願制での接種が行われています。(私の夫はすでに2回接種済で大きな副反応もなく元気です)

さて、ではADの家族はどうなのでしょうか?

Defense Health Agency(国防保健庁)がトライケアプライムの加入者に対して特別な免除措置を行うことを発表しました。

Military families enrolled in Tricare Prime receive waiver from fees for coronavirus vaccine

https://www.stripes.com/news/us/military-families-enrolled-in-tricare-prime-receive-waiver-from-fees-for-coronavirus-vaccine-1.663321

通常、トライケアプライムでは、軍病院以外で予防接種を含む診療を受ける場合、紹介状が必要ですが、COVID-19の予防接種を受ける場合は、不要になりました。(トライケアプライムの加入者が民間病院に行き、軍病院からの紹介状がない場合、その外部のプロバイダーにポイント・オブ・サービスの料金を支払います)

現在、ワクチン自体は国(アメリカ)によって支払われているため無料です。しかし、民間病院や薬局などで接種する場合、病院側が患者に対し手数料を請求することが認められています。

金額には地域差もありますが、15~30ドル程度が多いようです。

Defense Health Agencyによると、この紹介状免除は2020年12月13日までに遡り、COVID-19の国家緊急事態宣言が発令されている間は適用されるそうです。

Basic Pay 2021

お金に関するワード

DFAS(Defence Finance and Accounting Service)より2021年のBASIC PAY(Base payとも言います)が発表されました。

Basic payは基本給のこと。月額です。昨年に比べて全体として3%アップしたそう。近年は毎年少しずつアップしています。BASも具体的にはどのくらいかは明らかになっていませんが、上がったようです。「Military pay chart 2021」などで検索してみると掲載サイトが複数ヒットします。

BASIC PAYは勤続年数が長い人ほど、ランクが高い人ほど高くなるので、簡単に言えば年功序列の仕組み。勤続年数の区切りなので2年ごと。ランクが同じでも2年経てば昇給します。

給与は月末と15日前後の月二回払い。Basic payやそのほかの手当てを合わせた手取りが2回に分かれて振り込まれます。ただし、陸軍と空軍に限っては月一回払いにすることも可能だそう。(やってる人は周りで聞いたことはありませんが)

LESと呼ばれている給与明細は毎月25日前後に発行されます。

LESについてさらに詳しい下のリンクからどうぞ。

Social Security Payroll Tax Deferral

一応、コロナの経済対策の一つして始まったのが上記のSocial Security Payroll Tax Deferral。2020年ラスト4か月分(2020年9~12月)のSocial Security taxを支払わなくていいかわりに、2021年1月~4月に2倍払ってね、ていう施策です。つまりあとから引かれなかった4か月分をまとめて払うのです。民間企業ではこの制度を取り入れなくてもよかったようですが、政府機関であるミリタリーでは強制的にスタート。9月~12月の給与、いつもより少し多かったはずです。

年が明けて21年1月、ブーイングが多かったのか、1~4月に払うはずだったのが1~12月の12か月間の間に分割されることに!ひと月あたりの額がぐっと下がりましたね。

今回のような施策はあまりミリタリーではアナウンスされません。親切な人が同じベースにいれば、フェイスブックなどでお知らせしてくれるかもしれませんが、その程度です。LESを良くチェックしないとわからないことも多々あります。

2020 Tax filing season

今年もやってきました、税金。日本でいうところの年末調整です。デプロイやコンバットペイのリポートをしたり、きちんとファイルすることで払いすぎた税金が戻ってくることもあります!

無料の申請ソフト、MilTaxを使おう!

もともとミリタリーは税金の面では優遇されていますが、MilTax: Free Tax Services for the Military というミリタリーなら無料で使えるソフトウェアで申告できます。DoDの公式サイトのものなので安心。(.milのURLはアメリカ国防総省とその下部組織しか使えないドメインです)、またソフト自体も軍人がファイルしやすいように設計されています。

我が家でもここ数年使っていますが、わかりやすく、連邦政府の申告書(federal return)と最大3つの州の税務フォーム(state tax forms)を作ることができます。

今年度は1月19日から公開され、10月半ばまで使える予定。不明な点があれば、OCUNUSからでもオンラインや電話でコンサルタントにも相談できます。すべて無料です。

またすべての基地にあるわけではありませんが、VITA(Volunteer Income Tax Support Assistance)があれば、対面で相談も可能。ミリタリーの税金に詳しい人が対応してくれます。こちらからVITAのある基地を探せます。

IRSの受付開始日

IRSの発表によると、2021年2月15日から申告書の受付と処理を開始される予定です。電子申告にすると9割の人が21日以内に還付金を受け取れる、とアナウンスされているのでオンラインの方が早いです。口座振替ならさらに早く処理されるとされています。