オーバーシー

海外での住宅手当 OHA

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 オーエイチエー。Overseas Housing AllowanceのことでOCONUSでのBAHにあたります。(LES上では変わらずBAHと書かれていることもあります)。OCONUSでバラックスやベースハウジング(基地内住居)に住まない軍人または軍人とその家族に支払われる家賃です。

BAHとの違い 

BAHとの大きな違いは一定の金額が支払われるBAHに対し、OHAはハウジングオフィスに提出した家賃分しか支払われないということです。ランクと家族の有無によって金額が決まっているのはBAHと同じで、ランクが高ければ高いほど金額も高くなります。

また、家族と一緒に住んでいてもCS(コマンドスポンサーシップ)がない場合は、Singleとしての金額しかOHAとしてもらえないこともあります。

コマンドスポンサーシップについてのさらに詳しい説明は下のリンクからどうぞ

OHAの仕組み

例えば、OHAの上限額が1500ドルで月額家賃1600ドルの家を契約した場合、毎月100ドルは自腹になります。逆に1400ドルの家を契約しても1400ドルしか振り込まれません。100ドル多くもらえるわけではありません。

OHAの金額はDefemce Travel Manegement Office のサイトで一般に公開されているので、すぐに調べることができます。

OHA Calculator

オーバーシースクリーニング

Overseas screening。OCONUSにPCSになった場合、取得が推奨されることのあるコマンドスポンサーシップ(以下CS)を受けるために必要な健康診断です。ブランチによってはFamily Member Travel Screening (FMTS) や Family Determination Inquiry (FDI)、Exceptional Family Member Program (EFMP) Screeningとも呼ばれています。 

具体的になにをするかというと、歯科検診、問診、予防接種が主な三つ。ですが人の健康状態は千差万別のため、求められる検査はそれぞれ違います。あとPCS先の国によっても内容が若干違います。

アメリカ以外でも家族の健康が維持できるかどうかをチェックする目的なので、PCS先の軍病院で治療ができない、現地の医療システムで対応できないと診断されるとパスできません。

軍病院に「CSのための健康診断」と伝えればなにをするかはわかっているはずなので受付にまずは行きます。この時、必要なペーパーワークを用意していなければならない時が多いですが、病院側で用意してくれる場合もあるようです。

・参考サイト 陸軍のEFMP公式サイト

PCSの滞在費をカバーするTLA

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ティーエルエーはTemporary Lodging AllowanceのことでOCONUS(アメリカ本土以外)へのPCSの際にかかる滞在費をカバーする制度です。CONUSへのPCSの際に使える制度ではありません。

TLAのカバー範囲

現在いる国(OCONUS or CONUS)で家を引き払ってから飛行機に乗るまでのホテル代、PCS先の国(OCONUS)に着いてから家(一般の借家だけでなくミリタリーハウジングに移り住む場合も含まれる)に入居するまでのホテル代が主に支払い対象になります。

基本的に出発前の10日間、PCS先に到着後の10日間の計20日分を計上することができます。PCS先で家が見つからない、ミリタリーハウジングの空きを待たなければならない事情があるなどの場合、PCS先のハウジングオフィスの裁量で延長される場合もあります。ハウジングから延長許可が下りない場合は10日すぎると自分たちで支払うことになります。

TLAのもらい方

自動的に払い込まれるわけではないので、基地の経理部門にホテルの領収書(領収書はADの名前で発行したほうがあとでスムーズ)とハウジングオフィスの何日分のTLAを許可しますという主旨の書類を提出する必要があります。

どのホテルでもオッケー!ではない

PCS先に着いてから10日間で家を見つけなきゃ!と言われているのはこのTLAがあるからです。軍が払ってくれるから~とスイートルームに滞在してもそれは払われませんのでご注意。現地の平均的な価格までです。またどのホテルでもいいというわけではなく、基地内にホテルがある場合はそのホテルしか泊まれない(それ以外だとTLAが支払われない)ということもあります。