ミリタリー用語

秘密を守る OPSEC

OPSEC (operational security)はミリタリーの家族として守らなければならないルールの一つです。

シンプルに言うと、「デプロイや作戦行動の機密を公にしないこと」です。人に言うのも、ネット上で公開するのもどちらもダメです。秘密を守ることで軍人を守り、作戦を問題なく遂行できるようにしなくてはならないのです。

OPSECの作戦に参加中の軍人は家族と全く連絡の取れない場合もあります。機密度が高いと家族にも何も言えないのです。

OPSECに関して、「Loose Lips, Sink Ships」という言葉があります。「不用意に話したことで船が沈む」といったような意味です。なんてことはないおしゃべりのつもりが人の命を奪いかねないということを表した第二次世界大戦時のスローガンです。

なにを言ってはダメなのか

・特定の配備される日や移動予定日、帰還予定日(あと何日で帰ってくる!もNG)

・部隊の名前、機材の種類、船の装備品など

・具体的な基地や港の名前(アフガニスタン、までならOK)

・「サンディエゴを出て、ヨーロッパ、そして中東の基地へ」などの行程、作戦に関わる人数、演習内容

・「いつ、どこで、だれが、なぜ」がはっきりわかることは避けるほうが無難です。

カギをかけてるからOK!ではないSNS

・その写真に場所が特定できるものが移っていないか?

・(デプロイから)予定より早く帰ってくるらしい、遅くなるらしい、などの噂もさける。

・写真自体に位置情報が載っていないか?

罰則はあるのか?

不適切な行動や投稿はコマンドに見つかることもあれば、通報されることもあります。軍では、民間人が電話やSNS、対面でのおしゃべりなどで秘密漏洩したことを罰することはできません。

その代わり、その情報源となった軍人、ミリタリー関係者側を漏洩の責任を問うことができます。秘密を守ることは家族を守ることにつながります。

除隊の種類

除隊(Discharge,Separation)は勤続年数20年以下で軍を離れることです。除隊にはいくつか種類があり、それぞれ除隊後に受けられるベネフィットが大きく違ってきます。

Honorable Discharge

名誉除隊。これは、一番上のクラスの除隊です。与えられた任務を忠実に遂行し、仕事ぶりが軍に貢献したと言われるもの。

General Discharge Under Honorable Conditions

名誉除隊条件下の一般除隊。ほとんど名誉除隊だが、一部なにか問題があった時の除隊。軍の規範に従わなかったり、規律違反があった場合の除隊。除隊理由によっては今後の就職や再入隊に影響することがあります。またGIビル(軍の奨学金制度)は受け取れません。

Other Than Honorable (OTH) Discharge

軍法会議を必要としない除隊の中で最も下のランクの除隊。
秘密の漏洩、民間組織や民間人とのトラブル、暴行、薬物所持、などが理由となります。
再度、入隊するのが難しくなります。また、受け取れるベネフィットが限られてきます。

Dishonorable Discharge

不名誉除隊。最も下のクラスの除隊です。軍法会議(court-martial)によって決定した結果になります。脱走、殺人、詐欺などのほか、制服を着用中に犯罪行為を行った場合も対象となることがあります。

不名誉除隊の場合、再び兵役に就くことはできず、すべてのベネフィットが剥奪されます。

Medical Discharge

医療除隊。病気やけがなどによってこれ以上兵役を続けるのは難しいと医学的に判断された場合の除隊。Medical Dischargeと認定されるまで長い時間がかかることがあります。

オーバーシースクリーニング

Overseas screening。OCONUSにPCSになった場合、取得が推奨されることのあるコマンドスポンサーシップ(以下CS)を受けるために必要な健康診断です。ブランチによってはFamily Member Travel Screening (FMTS) や Family Determination Inquiry (FDI)、Exceptional Family Member Program (EFMP) Screeningとも呼ばれています。 

具体的になにをするかというと、歯科検診、問診、予防接種が主な三つ。ですが人の健康状態は千差万別のため、求められる検査はそれぞれ違います。あとPCS先の国によっても内容が若干違います。

アメリカ以外でも家族の健康が維持できるかどうかをチェックする目的なので、PCS先の軍病院で治療ができない、現地の医療システムで対応できないと診断されるとパスできません。

軍病院に「CSのための健康診断」と伝えればなにをするかはわかっているはずなので受付にまずは行きます。この時、必要なペーパーワークを用意していなければならない時が多いですが、病院側で用意してくれる場合もあるようです。

・参考サイト 陸軍のEFMP公式サイト

IDを作るときに加入 DEERS

ディアーズ。Defense Enrollment Eligibility Reporting Systemのことで、トライケア(米軍の健康保険)を受けるために必ず登録しないといけないものです。

スポンサー(ADだけでなくヴェテラン、軍関係のシビリアンなど)は自動的に登録されますが、その家族はスポンサー自身しか登録や抹消を申請できません。DEERSに登録されることによってDependant IDを作ることができます。すでにIDを持っている人はDEERSにも登録されているはずなのでご心配なく。

登録はIDカードオフィス(RAPIDS ID Card Office)で行うことができます。以前はウォークインでも可能でしたが、現在は(2021年1月現在)事前にオフィスに電話して予約を取るか、ID Card Office Onlineから予約をとることが求められています。ID Card Office Onlineでは最寄りのIDカードオフィスがどこかも調べることができます。

一度登録が済めば、電話番号や住所の変更などはオンラインで変更が可能。milConnect からできます。家族のSSN登録はオンラインでできないのでID カードオフィスに出向く必要があります。その際に必要な書類は事前にオフィスに電話し確認してください。

トライケアの恩恵を受け取るためにもDEERSの登録情報は常に最新にしておきます。子どもが生まれた時、ブランチが変わった時、退役または除隊した時など。情報が更新されてない場合、あらゆるクレーム(請求)、薬の配送や病院の紹介状が必要な時に問題になります、とトライケアで言われているので気を付けましょう。

PCSの滞在費をカバーするTLA

お金に関するワード

ティーエルエーはTemporary Lodging AllowanceのことでOCONUS(アメリカ本土以外)へのPCSの際にかかる滞在費をカバーする制度です。CONUSへのPCSの際に使える制度ではありません。

TLAのカバー範囲

現在いる国(OCONUS or CONUS)で家を引き払ってから飛行機に乗るまでのホテル代、PCS先の国(OCONUS)に着いてから家(一般の借家だけでなくミリタリーハウジングに移り住む場合も含まれる)に入居するまでのホテル代が主に支払い対象になります。

基本的に出発前の10日間、PCS先に到着後の10日間の計20日分を計上することができます。PCS先で家が見つからない、ミリタリーハウジングの空きを待たなければならない事情があるなどの場合、PCS先のハウジングオフィスの裁量で延長される場合もあります。ハウジングから延長許可が下りない場合は10日すぎると自分たちで支払うことになります。

TLAのもらい方

自動的に払い込まれるわけではないので、基地の経理部門にホテルの領収書(領収書はADの名前で発行したほうがあとでスムーズ)とハウジングオフィスの何日分のTLAを許可しますという主旨の書類を提出する必要があります。

どのホテルでもオッケー!ではない

PCS先に着いてから10日間で家を見つけなきゃ!と言われているのはこのTLAがあるからです。軍が払ってくれるから~とスイートルームに滞在してもそれは払われませんのでご注意。現地の平均的な価格までです。またどのホテルでもいいというわけではなく、基地内にホテルがある場合はそのホテルしか泊まれない(それ以外だとTLAが支払われない)ということもあります。

コマンドスポンサーシップとは?



日本で米国軍人と結婚する人が多いと思うのでわりとよく聞くワードなのではないでしょうか。

コマンドスポンサーシップはCS(シーエス)と略称で書かれることも多い単語で、command sponsorship programの頭文字でCSPと書かれることも。逆にCSがない場合をNon CSP,NCPと書くこともあります。

簡単に言うとOCONUSの基地(アメリカ国外)にPCSする場合(すでにステーションしてる場合でも取れます)、AD本人だけでなく帯同する家族も一緒にケアしますよ、という制度です。よって、CONUS(アメリカ本土)には無い制度です。

Q,CSは絶対必要か?

必ずしもそうではないです。CSをとることによってもらえるベネフィットは基地、コマンドによって違います。ですが、ほとんどの場合、CSがあるからダメ、ということはないです。

またE-4より下のランク(E-1~E-3までジュニアエンリステッド)はまず家族を帯同してのアメリカ国外へのPCSが許されません。つまり、バラック(独身寮)に住むことになり、OCONUSでは基地の外(オフベース)に住むことが難しいです。逆にCSがないとそもそも家族をPCS先に帯同できない場合もあります。

Q,CSがあるともらえるベネフィットは?

・PCS時の渡航費用を家族の分までもらえる。(航空券代、タクシー代などの移動費用)

・基地内住居(ベースハウジング)に住める。ハウジングの事情によりますが、必ず住まなければならない場合も多いです。空きが出るまでホテル暮らし、ということも。

・OHAがコマンドスポンサーシップがない時(Non-command sponsorshipのこと。 NCOやNCPと書かれることもあります)よりWith Dependent(家族帯同)としてやや高くなる。

・COLAがNCOよりWith Dependantとしてやや高くなる。

・PCS時に無料で運んでもらえる家財の量が増える。

・米国市民権があれば、無料のパスポートがもらえる(No fee passport)

・子供がいる場合、DoDEAの学校に通わせることができる。ADのカテゴリーによっては学費が無料の場合もあります。

・TLAが家族分も含めた金額がもらえる。

・POV(自家用車)を持つことができる。(CSの有無とは関係ない基地もあります)

・軍の医療保険、トライケアプライムオーバーシーまたはリモートが使える。また歯科もカバーされるようになる。(CSがないとトライケアセレクトしか使えない)

Q,どこに申請するのか? 

陸軍であれば、Military Personnel Division (MPD) 、空軍はMilitary Personnel Flight (MPF)、海兵隊ではInstallation Personnel Administration Center (IPAC)で対応しているようですが、まずは上司に聞いてみてください。

Q,CSを申請するためにしないといけないことは?

オーバーシースクリーニングと呼ばれている健康診断が必須です。軍病院で受けます。ドクター(ヘッドドクターのみ可の場合も)のサインがないと申請はできません。

オーバーシースクリーニングについての詳しい説明は下のリンクからどうぞ

Q,CSは必ずもらえるものか?

家族の健康状態が理由で許可されないこともありますが、ある程度「人数枠」というものが決まっているコマンドや基地もあるようです。

公式サイトでは「基地の場所、PCS先での滞在(勤務)予定期間、家族をサポートできる機関や施設の不足、またその他の理由」をCSを申請しても却下される理由として挙げています。

CSがなくてもOCONUSにPCSできることも多くありますが、主に金銭面での補助がなくなります。飛行機代、引っ越し代、PCS先での家賃などが「with dependant(家族含む)」から「独身(single)」の金額が適用されます。

また、CSがないと米国市民権保持者であってもPCS先の国に住めるとは限りません。観光ビザの滞在になることもあり、一定期間で出国を要請されることも。

CSは一度却下されても申請はまた可能です。二度目は通ったという話もよく聞きます。

ミリタリーでよく使われるワード 2

AAFES

エーフェス。Army and Air Force Exchange Serviceの略で陸空軍生活品販売業務。EXCHANGEと書かれた赤と青のロゴは見覚えがあるはず。服屋や映画館、フードコートのレストラン(Subway, Burger King, Popeyes Chicken, Taco Bell, Pizza Hut, Charleys Philly Steaks ,Starbucksなど)もここの一員。施設自体は陸軍ではPX,空軍ではBXと呼ばれることが多いです。

基本的にここで売られているものは免税。個人的な感想としては値段は高くないけれど型落ちのものが多いなという印象。(特に電化製品)


PT

ピーティー。Physical training.身体的なトレーニング全般。どの程度の頻度でどの程度やるかはブランチ、ユニット、コマンド次第。各ブランチで求められている基準が違います。

一般的に空軍は少なめで、海兵隊は多く、厳しいとされています。

年単位で行われるPFT(Physical Fitness Test 陸空海兵隊での名称。海軍ではPhysical Readiness Testと呼ばれています)を一定期間でクリアできないと除隊の可能性もあります。


TDY

ティーディーワイ(Temporary duty station)要するに出張です。

数日から半年ほどの長いものまであります。通常180日を超えることはほとんどありません。


DEERS

ディアーズ。Defense Enrollment Eligibility Reporting System.軍人の家族が登録しなければならないシステム。

ここに登録されないと軍の医療機関を使用することができず、そのほかのベネフィットを受け取ることができません。

さらに詳しい説明は下のリンクからどうぞ。


TRICARE

トライケア。特に何かの略ではなく、Military health care program(軍の健康保険)のこと。軍人本人だけでなく、家族や退役軍人も使用できます。

プランによってカバーされる範囲や、受診できる病院が変わってきます。アメリカ本土だけでなく、OCUNUSでも使えます。

さらに詳しい説明は下のリンクからどうぞ。

DoDEA

Department of Defense Education Activity。

基地内にある学校を運営している組織。軍関係者の子どもたちが通っており、11か国にわたって運営されています。

ミリタリーの宿命 PCS 1 

ミリタリー生活につきもののPCS(permanent change of station)。つまり転勤です。基本的に既婚より独身、エンリステッドよりオフィサーの方が周期が短く、2年~4年で移動する人が一番多いです。

もちろんそれよりも短い、長い場合もあります。PCSは命令なので拒否することはできません。どうしても行きたくない場合は除隊するしかないこともあります。

エンリステッドもオフィサーもPCSの際、希望の基地を提出することはできますが、あくまで希望。オーダーが出たら望んだ場所でなくても引っ越しの準備です。

コマンドスポンサーシップ/ノンコマンドスポンサーシップ

Command Sponsorship/Non-Command Sponsorship。CS/NCSもしくはNCOと略称が使われることも多いです。アメリカ国外(OCONUS)にPCSが決まった場合に必要になるかもしれない制度です。簡単に言えばアメリカ国外でもADだけではなく、Dependantに対してもミリタリーのベネフィットをあげます、という仕組みです。

渡航費や、現地での医療、子供の学校、家賃補助などに影響します。CSは必ずしもオーダーに自動的に付帯されるものではありませんので申請する必要があります。PCS先によってはそもそも家族を連れていけない基地もあります。全ての基地でCSが必要ということもないですが、逆にCSがないなら家族の帯同を認めないという場合もあります。

コマンドスポンサーシップについてさらに詳しい説明は下のリンクからどうぞ

OCUNUSへのPCS

2021年1月現在、未だにCovid19によるパンデミックは収まっていません。世界各国でロックダウンや入国制限をしているため、以前は日本のパスポートがあればビザなし渡航が可能だった国に簡単に入国できない事態が発生しています。これは軍のオーダーによって移動するPCS時でも例外ではありません。

基本的に米軍はDependantも米国籍(市民権保持者)だという想定の下で動くので、米国籍ではない家族、永住権保持者(Green card holder)のためのビザの情報は、移動先の基地やコマンドから提供されないと思ってください。自分で調べるしかありません。

「OrderにDependantの名前が記載されているから大丈夫」というようなことを言われるかもしれませんが、全然大丈夫じゃないこともあります。(事実、2020年9月に渡韓しましたが、あやうく入国拒否されるところでした)米国のパスポートを持ってない人はしばらく注意が必要です。

LESからわかること 

お金に関するワード

LES(Leave and Earnings Statement)は簡単に言えば給与明細です。インターネット上(Mypay mypay.dfas.mil) で閲覧が可能。軍人側にIDとパスワードを登録してもらえれば、家族も閲覧できます。

PCSの前後などは間違いが起こりやすいので、申請したお金がきちんと振り込まれているかどうか、毎月LESを見て確認することを強くおすすめします。(我が家はOHAが30セントになっていることがありました!)


LESからわかることを説明します。

Basic Pay

基本給。軍での勤続年数とランクによって金額が決まり、一年ごとに変動があります。この金額はエンリステッドもオフィサーも一般に公表されています。

2021年度ベーシックペイについてのさらに詳しい説明は下のリンクからどうぞ。

COLA

Cost of Living Adjustmentのことでいうなれば地域手当です。所属している基地によって決定し、年に一度に金額が設定されます。生活費の補助という位置付けなので、基本的に物価が高いエリアだと高額です。アメリカ本土では限られたエリアに所属する人のみの支給ですが、OCUNUSではみんな支給されます。

COLAについて、詳しくは下のリンクからどうぞ!

Special and Incentive Pay

全てのADがもらえるわけではなく、特殊な任務をしている、戦闘地域に在留しているなどの条件でもらえる手当のようなもの。

Hardship Duty Pay (HDP)
Hostile Fire Pay/Imminent Danger Pay (HFP/IDP)
Assignment Incentive Pay (AIP)
Hazardous Duty Incentive Pay (HDIP)

などがあります。

Allowances

家や食べ物に関する補助、手当になるのがこの部類です。

Basic Allowance for Subsistence (BAS)

食事の補助金です。2020年度の金額はオフィサーは
$256.68/月、エンリステッドは$372.71/月でした。

Basic Allowance for Housing(BAH)

家賃補助です。基地ごとに金額が設定されており、ランクで金額が変わってきます。こちらもネットで公表されています。もらえる金額より安い家賃の家に住んでお金を浮かすこともできます。

BAHについてのさらに詳しい説明は下のリンクからどうぞ。

Overseas Housing Allowance(OHA)

OCONUSの基地に所属している場合の家賃補助です。ランクと一緒に住む扶養家族の有無で金額が変わります。BAHと違い、ハウジングオフィスに申告した家賃と同じ金額しかもらえません。

OHAについてのさらに詳しい説明は下のリンクからどうぞ。

Family Separation Allowance(FSA)

家族を連れていけない基地に所属していたり、デプロイをしている場合に支給される手当。自動的に支給されないので、申告が必要です。現在は毎月$250に設定されています。

Leave

リーブ。休暇のこと。LESには現在何日休暇が残っているか、何日使用したなどが掲載されています。

リーブについて詳しくは下のリンクからどうぞ!

ミリタリーでよく使われるワード 1

DoD

The United States Department of Defense (DoD, USDOD or DOD)のことで、国防総省のこと。DoD member にはDoD機関に勤務する民間人、ナショナルガードも含まれます。米軍もDoDの一員です。


ランク

Rank。階級のことです。E-1やO-3といった言い方もしますが、あくまでこちらは給与の等級(Pay grade)です。数字が若いほど下の階級です。ランクは各ブランチによって名称が違います。Captain(大尉、一尉)は陸軍、空軍、海兵隊ではO-3にあたりますが海軍ではLieutenantになります。海軍でCaptainと言えばO-5に該当します。


AD

エーディー。アクティブデューティー(Active Duty)の略称。現役の軍人のこと。


Service member

サービスメンバー。AD+軍関係者のことを指し、リザーブも含まれます。


Dependant

ディペンダント。軍人の配偶者、子供、両親、兄弟姉妹など軍人と合わせてベネフィットが受けられる人のこと。ADとは違うIDを持ち、基地への単独でのアクセスが許されたり、基地内で免税で買い物ができたり、教育や医療が受けられたりします。


Reserve

リザーブ(予備役)。フルタイムでは軍で働いていないが、所属している人のこと。月単位や年単位でトレーニングに参加したり、実際に勤務する必要があります。


Veterans

ヴェテラン。ベテラン。かつて軍に所属しており、かつ不名誉除隊でなく、除隊もしくは退役した人のこと。

20年以上勤め上げてからの退役(Retire リタイア)と20年以下で軍を離れた場合、契約満了後に再契約しなかった場合の除隊(Separation セパレーション)はどちらもベテランと呼ばれますが、大きな違いがあります。

リタイアの方が勤務年数、最終的なランクによって軍を離れた後も恩給や医療保険などの様々なベネフィットが多くあります。

除隊についてさらに詳しい説明は下のリンクからどうぞ。


OCONUS,CONUS

OCONUS(オコナス、オーコナス)はOutside the Contiguous United States のことで、アメリカ本土以外のことを指します。いわゆる「オーバーシー」と言われるところ。ここにはハワイ、グアム、アラスカも含まれます。口頭より書類上で見かけることが多いです。CONUSは逆にアメリカ本土自体を指します。


コマンド

Command(CMD)は「部隊」とするのが一番わかりやすいです。ユニットと呼ぶこともありますが、コマンドはユニットより規模の大きい集団です。英語では「命令」の意味もありますが、ミリタリーでコマンドといえば、組織を指します。「命令」や「任務」にあたるのは「オーダー(Order)」です。